こうすればしょんぼりできる 〜もったいない6つの考え方〜

先月から新しいプロジェクトに
関わっているのですが

立ち上げなので
うまくいかないことばかりで
体力の消耗も手伝って
げんなりしています

そんなとき
元気を出そう!

といっても

いやいや
だって
あーなってこうなっても
こうだから
こうこうこうだし

ということで
なんか自分の中で
元気が出ない
理屈をつくってしまうんですね

その「理屈」
ホントに正しいの?

なんて考えたことがあるでしょうか

同じ出来事、ものごとがあったとして
それを明るくとらえられる人と
暗くとらえてしまう人が
います

よく言われる「物は考えよう」と
言ってしまえばそれだけなのですが

単純な例で言うと
まもなくやってくる
強烈な夏に

「アイスクリームが好きな人」
が詰め合わせのハーゲンダッツを
買ってあったとします

さっき食べたので
6個のうち
ちょうど5個がなくなりました

さて、
「まだ1個ある」
と思うか
「もう1個しかない」
と思うか

食べたばかりで1個
残っているのですから
買ってくればいいわけですが

そうはいかないと
しょんぼりしてしまうかもしれません

前者は事実と行動
後者は気持ち
です

どうもこの
「ものごと、できごとをどうとらえるか」
には、
まっすぐなとらえ方と、
ゆがんだ(歪んだ)とらえ方が
あるようです

世の中では
そのゆがんだとらえ方も
研究されていて
様々ではありますが
代表的といえる6つ、紹介します

(1)良いことがあったのに
(もったいないことに)
なかったことにして
「自分の人生は悪いことばかりだった」
と考えてしまう

ついつい思い詰めると
こんな風に考えがちです

(2)相手に送ったメッセの返信や
イイねがなかっただけで
「相手は自分のことが嫌いになったのだ」
と思い込んでしまう

あるある、もう毎日…

(3)仕事のある分野で
一度ミスをしてしまっただけで
「どうせ自分は仕事が出来ない人間なのだ」
ととらえてしまう

これを周りから言われると
よりそんな気になってしまうこと…
ありますよ

(4)他人の成功が
やたらすごいことのように
感じられるのに対し
自分の成功は
「大したことないな」
と感じてしまう

けっこう頑張れているのに
認めなかったり…

自分じゃないけれど
親御さんが厳しく育てようと
こうすることもあるかもしれません

(5)会う約束をしていた友人が
待ち合わせ場所に向かう途中で
交通事故に遭ったとき
「会う約束をした自分が悪いのだ」
と考えてしまう

すごく悲しい気持ちの時に
こんな風に悪く考えてしまうこと
ありそう…

(6)学校のテストで
「1位が取れなければ、2位も最下位も一緒」
などと考えてしまうことです

つまりこんな風に
しょんぼりするときに

出来事そのものよりも、
出来事に対する思考や
とらえ方に問題(!)があり
そこを修正する

つまり
とらえ方を変えることで
(比較的短かい期間で)
気分などの改善を目指す
こともできるわけです

こんな頭の切り替えを習得すれば
自分一人でしょんぼり問題の
解決に取り組めるでしょうし
時間もそんなにかかりません

でも 万能薬ではないので
この方法は自分で
行動や思考などをチェックして

これまでの自分と向き合って
「こうだからこうだ!」という
考え方(論理的な思考)を
探し出していくので

「こうだからこうだ!」
というのが不得意な人には
向いてないかもしれません

また、自分の考え方と向き合うには
相当なエネルギーというか
作業に取り組む根気がいるので
そういうタイプでない人には
向いてないかもしれません

けれど
こうやって
物事には違う見方が
とらえ方があるということを
知って
身につけておいて

得することはあっても
損することはなさそうです

仕事の面で
そんな場面に出会ったら
この切り替えを手伝う
訓練を受けている
キャリアコンサルタントに
相談してみてください

(研航)

※ところで、6つのパターンは、
学問の世界で
一つ一つ名前がついていて

言葉が難しいんですけど
説明するとこういうことだよ
というのを
一応あげておくので、
興味のある方はどうぞ
参考にしてみてください

(1)(「選択的抽出」と言います)
「物事の一面だけを抜き出して考えてしまい
他の側面が見えなくなる」

(2)(「恣意的推論」と言います)
「根拠がないにもかかわらず、物事を否定的、
悲観的な方へと結論づけてしまうことです。」

(3)(「過度の一般化」と言います)
「一つのことだけを取り上げて、
それが全てのことにも当てはまるように
考えてしまうことです。」

(4)(「過大解釈と過小評価」そのままですね)
「物事を実際以上に大きくとらえたり、
逆に、小さくとらえたり、
適正な距離感で見られないことです。」

(5)(「自己関連づけ」と言います)
「悪い出来事が起こったとき、
常に「自分に責任がある」と
考えてしまうことです。」

(6)(「分極化思考」と言います)
「物事を「白か黒か」「○か×か」など、
両極端な観点でしかとらえられなくなることです。」

そして
自分が出来事、ものごとをどうとらえるか、
を「認知」と呼ぶことがあります。