いいときに調子が悪くなる、調子のいい人

みなさんのお知り合いで
集まりの幹事やだいじな仕事を
任せていると

ここで踏ん張りどころ!
というときに

調子が悪くなる

それでつらいことをうまいこと
避けているような
調子のいい人

いませんか
わたしは何人も見てきました

こんな
見えない人の行動の理由を
説明してくれる「理論」があるんです

こんな例をあげています

題して(長いけど)
『息子が一人暮らしをしようとするたびに
よくわからない病気になるお母さん』

「息子を応援する、よいお母さんである」
「よき母でなくてはならない」

程度の差はあっても
お母さんなら思ったりするでしょう。

ところが

いざ息子が一人暮らしの準備を始めると、
「息子を手放したくないと感じる」

これも人情というもの、か・・・

理想の自分(自己)の姿と
現実の自分に
ズレ(不一致)が生じてますね

そこで何が起きるかというと

「息子を手放したくない」という欲望を
(欲望というとなんかすごいことみたいだけれど
まあ、そんなふうにおきてしまった衝動を)
認めてしまうことは、

「よき母でなくてはならない」

と思う自分で描いた姿(自己像)にとっては
受け入れがたい!
ありえない!

ことでしょう
わかる気がします

この母親(の中の自己概念)は その
「息子を手放したくない」
という自分の素直な気持ち(実際の経験)を認めない(否認)で
曲げて歪めて(歪曲)しまいます

※()は専門用語なので、まあさっと横に置いておいてください

どうなるかというと

「よき母でなくてはならない」というありたい自分
(自己概念)を
守ろうとする(自己防衛の働き)ので

身体に不調がある!

と言い出します
じっさいに不調を起こします

「よき母」

というありたい自分(自己像)と

「病気である私」

は矛盾しないから・・・なるほど

なので
不調に・・・
よくわからない病気になって

結果的に
子供を引きとめたり
することになるんですね

なんと
病気を自分で
作ってしまう⁉︎

悪気がない
止めてる意識もない

だからよけいにややこしい

「よき母でなくてはならない」という自分で描いた姿
(自己像、自己概念)を守ろうとする(自己防衛の働き)のは、

「息子を手放したくない」
という自分の気持ち(実際の経験)
とありたい自分(自己像、セルフイメージ、自己概念)

あわない(一致しない)ことが
原因で起こると考えます。

この自分の中のズレ(不一致)は

自らをよりよく実現していこう!
という
人間が本来持っていると言われる
「潜在的な力!」
(「実現傾向」といいます)
を妨げてしまうのでした。

ちょっと性善説的ですが

「無理すんなよ。人情ってのもあるよ」

と自分に言ってあげたい

そして息子の方も
どうせよくわからない病気になって
とめられるのなら

素直に「行かないでほしい」

って言ってもらった方が
なんかスッキリする

そう思うのは私だけでしょうか

みなさんも
「いい子」
「いい母」
に無理にならないように
気をつけましょうね

そうしないと
ここでのお母さんのように
自分で病気を
作りかねない・・・

ですから。

(研航)